ご挨拶
一般社団法人 和歌山県言語聴覚士会
会長 天野 哲弥
私たち言語聴覚士は、さまざまな原因でことばによるコミュニケーションが困難となった方や、食べる・飲み込むことに問題が生じた方に専門的リハビリテーションを提供し生活支援を行う専門職です。新生児から高齢者まで幅広い領域において、言語聴覚士が介入することで対象者の方々の困難が少しでも改善し、生活の質が向上することを目指しております。
和歌山県言語聴覚士会は平成１２年５月より活動を始め今年で設立から２５年を迎えます。医療・保健・福祉・教育分野の施設に１６７名の会員を有し、関連職種とも連携しながら、ご家族様の援助にもお役に立てるよう、勉強会や研修活動を通じて日々研鑽を重ねております。また、県との合同事業として失語症者向け意思支援者養成研修を開催しています。この事業は、失語症の方が住み慣れた地域で安心して生活ができるよう、意思疎通の方法を学び、手助けをして下さる方を育成することで社会生活や活動の場が広がることが期待されています。
今年からは地域リハビリテーション推進支援事業も始まり、地域の言語聴覚士が市町村に出向いて難聴や口腔嚥下についての講演や介護予防体操などを行います。和歌山県は山間部が多く、公平なサービス体制を提供するには、言語聴覚士は未だ不足しているのが現状です。地元で人々の助けになれる仕事に就きたいと考えている若い人に、この仕事を知っていただければと思います。
私たち言語聴覚士は、これからも専門性を生かして県民の皆様の健康福祉の向上に努めて参ります。
県士会の歴史
1999年 言語聴覚士法成立
2000年 和歌山県言語聴覚士会 設立（会員数45名）
2014年 一般社団法人 和歌山県言語聴覚士会へ移行
2022年 会員数161名
